大久保宙 パーカッションワークショップ(レモ&マウンテンリズム) 
楽器詳細

REMO,Mountain Rythym & Tokyo School of Music SHIBUYA
presents
Hiroshi Chu Okubo Percussion workshop

レポート by セコ・サンチェス
2007-10-18
パーカショニストの大久保宙さんが行うレモ(REMO)・マウンテンリズム(Mountain Rythym)のワークショップが
渋谷にある東京スクールオブミュージックにておこなわれました。
私はスタッフとして参加したのでまた色々と楽器の詳細について説明していきたいと思います。

今回紹介する楽器をすべて述べるとニュースキンコンガが2台。
オークのコンガ。
クロンヤウの9,25インチが2台に11,25インチが1台。
ドゥンベックはクリスタルシリーズの8インチとソリストシリーズの10インチが一台ずつ。
ジャンベは12インチのキーチューンタイプが1台とPaulo Mattioli モデルとブラックアースジャンベがそれぞれ1台ずつ。
アソンガが1台。

フレームドラム系はプリチューンド(チューニングができない)タイプと大久保宙さんのアメリカ時代の師匠グレンヴェレッツモデル(今回は特注ヘッド)、レインレッドモンドモデルのリク、タウリン,タンバリンに大久保宙さんが特別に注文して巨大なフレームドラム、
ベンディール(響き線があるタイプ)などがあります。
同じ物が何枚かある物やサイズ違い、そのほか改造した物、特注品などでだぶっている物もあるのでかなりの数になります。
さすがフレームドラム第一人者。
そのほかフレームドラムについてはこちらを参考にしてください。

それにモジュラードラムとコンガ練習用のトゥバニート。
オーシャンドラム。
マウンテンリズムの製品はアシーコ三台とジャンベカホンがありました。


今回は新商品が多いのでそれを中心に説明して行きたいと思います。
まずは一番面白かったのは打面と胴体を切り離して様々な組み合わせができるモジュラードラムです。

ドラム打面部分1台に胴体の筒が長さ違いで3台、はずしてシェイカーにもなるインナーミュート。厚さの違うヘッドが薄いのと厚いので1枚ずつ。
さらにすべてが入るソフトケースがセットといういたせりつくせりのお得なセットです。
サウンドは薄いヘッドに短い筒を付けた時はドゥンベック的な音で筒を長くしてくと低音が増えて音が伸びるようになって行きます。
ジャンベに近くなっていきます。
筒をはずして単体として使うとフレームドラム、蓋をして皮を厚くするとコンガ、
中にミュートをいれて蓋をすると音が小さい消音ドラムにそれぞれ変化します。

大久保宙さんのお勧めは皮が薄い状態で筒は一番長いやつです。
この状態がしっかりとローとハイのメリハリが付いてドラム的なフレーズが再現できます。
必要に応じて様々な音にできるのでかなりお買い得な製品だと感じました。
ただデザインは悪そうな柄で黒光りしていて好みが分かれると思いますが好きな人にはたまらないと思います。


モジュラードラム分解図。(左側のオレンジのラインがはいっているのがトゥバニートです)


製品説明をしてるレモ担当高田さん。今回のワークショップではメーカー側の意見
コンセプト、大久保宙さんによる演奏側からの意見と両方が聞けてよかったです。


大久保宙さんの指名により、説明中にモデルをやる私(セコ・サンチェス)


また今回はレモのプラクティスコンガであるトゥバニートも持ってきていました。
今現在、大手で人工ヘッドの付いたプラクティスコンガは3台あるのですが、その中で一番軽くて使い方が広い楽器だと思います。
LPのコンパクトコンガがはまさに筒の無いコンガですね。
パールのトラベルコンガはヘッドがREMOのファイバースキンを使っていてコレも完全にコンガを意識しています。

トゥバニートは完全にコンガというよりは創作エスニック打楽器という感じで使い方の幅が広いと思います。
しっかりスラップが出るのでコンガとしても使えますし、バチで叩けば締め太鼓的なサウンド、マレットならエスニック風味な感じです。
ミュートが付属品なので家庭でコンガの練習にも最適だと思いました。
あと重量が軽いのがいいですね。
皮は新開発のスキンディープヘッドです。

個人的に気になったのは新製品のドゥンベックのソリストシリーズです。
従来もドゥンベックはラインナップにあったのですが音の方向性がよりカンカンに、よりローが出るようになったと思います。

人工素材のアコースティコンになんと!!金属を上乗りしているので非常ーー!!に重たかったです。
でもこの重量感、質感、金属のボコボコ感がたまんないです。
金属フェチのためのとっておきの一台!!!
ヘッドはスキンディープに魚の皮をプリントしてあります。


写真のドゥンベック。大久保宙さん大絶賛、これもサウンドグッド!!


ジャンベは全体が真っ黒のブラックアースジャンベとパウロ,マッティオーリモデルが面白いです。

パウロ、マッティオーリモデルは特殊なインラインチューニング方式なので従来ならありえないくらいまでハイピッチにできます。(ヘッドが本皮では無いのも大きいです。あまりハイピッチにすると本皮は気温が上がった時や乾燥した時に裂けてしまいます。)
ヘッドもニュースキンタイプですので一番本場のジャンベに近いサウンドですね。
いや、もっとハデにもなります。笑
パーカショニストの岡部洋一さんも使っているそうです。


Paulo Mattioli モデルWITHジブラルタルジャンベスタンドGPDS

ブラックアースジャンベはその名のとおり真っ黒です。
ヘッドまで黒くてルックスが最高です。
サウンドも従来の物より、ヘッドが薄いのか簡単に鳴らせますし、明るい音です。
ただ暗いステージ立つとは手しか写らなくなる恐れがあります。
それはそれでカッコイイかも… ジャンベの響きではないが、大久保宙さんは
現在のレモの中では一番好みのサウンドだそうです。(ティンバレスのような
余韻が好きだそうです)


ブラックアースジャンベWITHジブラルタルジャンベスタンド
ジャンベ・スタンドはこのジブラルタルのが一番協力で力強いと思います。
TOCAなどと違ってREMOは重いので、特にこのようなセットは大事ですね。

従来REMOはファイバースキン3(スネアヘッドやオーケストラの大太鼓、バスドラムのフロントヘッドや他社打楽器の交換用になどにも使う方も多いです。)という本皮タイプの製品が多かったのですが今回からはスキンディープとニュースキンという新しい本皮タイプがラインナップに増えたので選択肢が増えました。

感想はスキンディープはファイバースキンより薄い感じで鳴らしやすくハデ目の音質だと感じました。様々なプリントがあるのも楽しいです。

ニュースキンは完全に本皮志向でパソコンの数値でデータを出すとまったく一緒でそうです。
なのでいままで本皮のジャンベにこだわってきた方にも悪天候用や野外、照明がキツイとこ用にいいんではないでしょうか?


今回ゲスト演奏家がいます(fromアメリカ・サンフランシスコ)


saw(のこぎり)Mogan-Cownとフレームドラム(ベンディール)Hiroshi Chu Okubo


そのほかの写真

大久保宙所有クロンヤウ3兄弟。このクロンヤウだけで5台持ってるそうです。



大久保宙所有アシーコ3姉妹。簡単にチューニングできる。ボディーが軽いのが特徴


波の音を再現するその名もオーシャンドラム。


マウンテンリズム・ウッドジャンベ・カホン。某ドイツ有名メーカーよりお買い得。


塗装が傷つきにくいニュースキンコンガ。


途中フリーハンド・スタイル/チュートリルなど指技も披露してました。


参加メンバーで記念撮影

ゲストでサンフランシスコからMogan-Cownさんが参加してくれました。ありがとうございます・


セコ・サンチェス