美生子のハートフルライブ2007の楽器詳細(大久保宙:ドラムス周辺)
レポート by セコ・サンチェス

 


美生子のハートフルライブ2007 with Hiroshi
in グリーンホール相模大野

やはりいろんな打楽器を使いこなす方なので非常に多くの楽器を使いましたが、今回はドラム周辺のセットアップがユニークな感じなので判る範囲で詳細をお伝えします。
まずドラムス本体ですが通常はヤマハのメイプルカスタム、バーチカスタム、ヒップギグなどを多く使うのですが、今回はヤマハの2007年限定のツアーカスタムのサンバーストです。(2週間前にジルジャン&ヤマハツアーカスタムのワークショップを行い、その流れでツアーカスタムを実験的使用しているようです。
<でも大久保さん本人もとても好評価してるドラムで、このような安いドラムをプロが積極的に使わないといけないと言ってました。>)ツアーカスタムのシェルは中国産メイプル100%でエッジが通常より丸い60度ですので音も温かみがあり太い音です。
サイズはタムが10×8 12×9 フロア16×16 キック 22×17 スネア14×6です。
ヘッドはトップはピンストライプで裏はクリアーのアンバサダーで全体的にローピッチです。
バスドラムのミュートは毛布1枚と打面がなりすぎるということでガムテープで打面を追加でミュートしてました。スネアは外付けのミュート<珍しい>(ジブラルタル SC-4235)を付けてローピッチでした。通常はほとんどミュートしないのですが、今回はタム類もめずらしくミュートしてました。歌ものをやるからか全体的に倍音を抑えてました。

シンバル類は全部ジルジャンで右からAのチャイナハイの20 Kのダーククラッシュミディアムシンの17 ZXTのトラッシュフォーマー14 Aカスタムクラッシュの16です。ハイハットはメインにニュービートの14 その右側にZHTハイハット10その左はボトムにZカスタムの13インチボトム トップがAカスタムハイハットの14ボトムです。

左側のパーカッション・サイドはTOCAのシーラEシグネチャーティンバレスに上にリズムテック・ピートエンゲルハートのレンズドラム、TOCAのカウベル。

コンガはオークシェルのREMO。
後ろにピートエンゲルハートのシェードドラム。
また見えませんがボンゴも真後ろにあります。
ティンバレスの左にはAジルジャンのチャイナロー20があります。

ドラムスティックはプレイウッド大久保宙シグネーチャー・スティックで
今回は音量をあまり必要でないのと、ティンバレスを多く演奏するということ
でメイプルをチョイスしていました。

イスはヤマハとジブラルタルのを3組持ってきていまして、ドラムセットの
ところにはペットボトルなどをいれられるジブラルタルを使用していました。
(実際にペットボトルを入れてました)

ドラムペダルはヤマハのツインペダルがメインでハイハット、ワイヤーハット
(スレイベル)ワイヤーハット(13インチは・ハイハット)を使用していました。少し離れてティンバレスの下にクラーベ・ブロックがせとしてあり、ここはジブラルタルのペダルがセットされていました。ツインペダルは左足のスプリングのほうが右足より緩めでした。
 
今回はいわゆるドラカッションスタイルというやつでドラムを叩きながら(踏みながら)パーカッションを演奏したりします。

特徴はまず右後ろのチャイナです。

なんとショットは裏拳です(笑)
非常に目立ちます。

今回はライドシンバルは無しです。
もりあがってくるとクラッシュでガンガン刻んでいました。

ハイハットは歌物なので落ち着いた音のニュービート14インチをメインに3つ使用してユニークなフレーズを使っていました。
左側の13インチ トップ14インチの組み合わせは偶然の産物ですが組み合わせがずれるためクローズハイハットには適度にルーズでよかったです。
10インチハイハットは少しルーズセッティングしてスプラッシュ適なフレーズにも使っていました。

また見えないですが真後ろにはワイヤースタンドでスレイベルをかなり高い位置にセットしてました。
その姿はまるでリスのしっぽ。
見ていて面白かったです。

足元にはTOCAクラーベ・ブロックもセットしてあります。
もちろんお約束のクラーベを踏みながらの超絶ソロもありました。

ドラムのサウンドは温かみがあり非常によかったです。

イメージは昔のドラムの感じです。
安いセットですが音が悪いという事はまったくなく純粋に音の好みの問題だと思います。(後はヘッド、チューニング、そして演奏者のタッチ…)
身の詰まった木材はソリッドな音ですが暖かい地域のメイプルは身が北米産より詰まっていないので開放的な音になります。
エッジが丸いのも音が太くなります。
高いバスドラム一個の値段でセットが買えるので非常にお勧めです。
正直、値段は木材の仕入れ価格も大きく関係します。

そういえばカノウプスのバーチも目が詰まりすぎて無い物を使ってるそうですね。

他にも離れた位置にパーカッションコーナーが別にありマウンテンリズムのアシーコ×3 ジャンベカホン TOCAのジャンベ4台(PVC3台、ウッド1台)<ジブラルタルのごついスタンドにセットされてました。)TOCAのクラーベブロックセット5個セット、カホンはシュラグベルグとTOCAで、ソロではTOCAを中心に2台同時に使ったソロを行ってました。  などです。カホンの前シンバルはジルジャンのスプラッシュシンバル2枚をめちゃくちゃ細いジブラルタルのスタンドに装着していました。

新作の渦を巻いた蛇みたいなスパイラルトラッシュなどです。
他にパングなを使ってました。ドラムセットを含め3コーナーありそれぞれにTOCAのウインドチャイムを一個ずつ配備してあります。

全体的に歌もの系を中心にしたコンサートですが、多くのパーカッション・ソロ
ドラムソロもあるというユニークなコンサートでした。途中ではTOCAの野球
ボールくらいのシェーカーで演奏しながらキャッチボールというのしてました。笑

全体的にすごい量の楽器でパーカッション・スタッフだけで4人いました。笑
そして撤収のときには、カタズケ要員も多くいました。コンサートのオープニング
からいきなりパーカッションソロ私のBLOGでも紹介したレモのクラン・ヤウをガンガン叩いていました。(色は赤です)




ドラム側


13・14インチハイハットセット


アシーコ側セット


照明がステージに下りて、まだ照明、PAがセット出来ないので客席側でジャンベ
セッションをする私達アシスタント群・・・迷惑だな・・・


追加写真


   

 





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